バスケットボールのファウルについて

どうも!けいです!

みなさんは「ファウル」ってなにがファウルになるか知っていますか?

なんとなくはわかっているけど、なんでファウルになった?とか、今のはファウルじゃないの?とか思った経験があると思います。

今回は、「どうなったらファウルになるのか」を競技規則にそって書いていきます!

そもそもファウルって?

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2021バスケットボール競技規則 P45


競技規則に書いている通り、「ファウルとは、規則に対する違反のうち、相手チームのプレーヤーとの不当な体の触れ合い及びスポーツマンらしくない行為」のことを指します。

みなさんが初めにイメージするファウルのほとんどが「相手チームのプレーヤーとの不当な体の触れ合い」が該当すると思います。

では、「不当な体の触れ合い」とはどういうことなのか?

 

不当な体の触れ合い

不当な体の触れ合い(シリンダーの考え方)

バスケットボールのプレイヤーにはコート上でそれぞれが占めている空間が存在しています。

これを「シリンダー」と言います。

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シリンダーの図

シリンダーの範囲は上の図の通りで文字で表すと次の通りになります。

◯ディフェンスプレイヤー と ボールを持っていないオフェンスプレイヤー

・正面は手のひらの位置まで

・背面はお尻の位置まで

・側面は腕と脚の外側の位置まで

◯ボールを持っているオフェンスのプレイヤー

・正面は両足、曲げられた膝、腰より上でボールを持っている腕の位置まで

・背面はお尻の位置まで

・側面は肘と脚の外側の位置まで

これが、プレイヤーに与えられたコート上で占めることができる空間です。

また、このシリンダーには真上に両手を上げてジャンプした時の空間も含まれます。

プレイヤーはコート上のどの位置でも、相手プレーヤーが占めていなければ、シリンダー内でその位置を占めることができます。

相手プレーヤーと接触した時、このシリンダーを超えていた方が「接触の責任」があり、不当な体の触れ合いを起こしたことになります。

 

リーガルガーディングポジション

ディフェンスのプレーヤーには、一定の条件を満たしている間、相手プレーヤーに接触しても必ず接触の責任が発生しない状態があります。

これを「リーガルガーディングポジション」と言います。

・相手チームのプレーヤーに正対する

・両足をフロアにつける

以上2つの条件を満たしているとき、リーガルガーディングポジションを占めていることになります。

ただし、これはシリンダー内での話ですので、シリンダーから外れて接触を起こした場合は、条件を満たしていたとしても接触の責任が発生します。

 

ファウルの成立

ここまで読んでいると「シリンダーから外れて接触するとファウルになるのか。」ってなると思います。

確かに間違ってはいないのですが、実はファウルが成立するには3つの条件があります。

接触の事実

まず1つ目が「接触の事実」です。

これはすごくわかりやすくてプレーヤー同士の接触があったかどうかです。

当たり前ですが、接触がないのにファウルには絶対になりません。

接触の責任

次に「接触の責任」です。

接触の事実を確認した上で、どちらに責任があって接触が起こったかを考えます。

これは先程説明した「シリンダーから外れて接触した」とか「リーガルガーディングポジションを取れていなかった」などがこれにあたります。

接触の影響

そして最後に「接触の影響」です。

接触の事実を確認し、責任の所在を決めた上で、その接触による影響があったかを考えます。

ここで重要になるのが「何に影響があったか」を考える必要があります。

この「何に」のところには次の4つが入ります。

・R(リズム)

・S(スピード)

・B(バランス)

・Q(クイックネス)

以上の4つのうち、どれか1つでも当てはまれば接触の影響があると判断します。

審判をしていてファウルの判断をする時に、この影響を考えるのが一番むずかしいです。

接触の事実」と「接触の責任」はどんなプレーヤーだとしても判断する基準は変わりませんが、「接触の影響」は他の2つの条件と違いプレーヤーそれぞれによって能力や体の強さなどが異なるために、どれだけどんな影響があったかをプレーヤーごとに考えないといけません。

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接触の事実」「接触の責任」「接触の影響」この3つが揃ったときに初めてファウルとして成立します。

審判はプレーヤー同士の接触がある度にこの3つの観点から見て判断します。

 

終わりに

ファウルの成立には「接触の事実」「接触の責任」「接触の影響」この3つの観点が必ず伴います。

「ファウルじゃないの?」と思うような接触があっても審判がファウルと判定していなかった場合、この3つのうちどれかが足りていないことになります。

この記事を読んだみなさんもこの3つの観点に注目してバスケを見てみてください。見える景色が変わったりしますよ!

今回説明したのは「何がファウルになるか。」でしたが、3つの観点を満たして成立したファウルが「何に該当するか。」というのを、また今度書いていこうと思います!

 

それでは!

 

 

バスケットボールの審判について

どうも!けいです!

投稿を始めてから2回目、前回は自己紹介だったので今回からは審判について書いていこうと思っています。

どんなことから書き始めようかなと考えていたのですが、やっぱり最初は審判とはどんなものなのか、そもそも審判ってなんなのか、ってことについて書いてみようかなと。笑

バスケットボールの審判とは

いきなりざっくりしたテーマになってしまって、私自身戸惑っております。笑

そもそもバスケットボールの審判というのは、競技規則第45条において定義されています。

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2021バスケットボール競技規則p66

意外と競技規則の中に審判について書かれていることを知らない方もいらっしゃたのではないでしょうか?

「3PO」と「2PO」

第1項にある通り、審判は1人のクルーチーフと1人または2人のアンパイアで構成されます。

昔から言われる、三人制とか二人制のことです!

現在のバスケットボールではこのことを「3POまたは2PO」とよんでいます。「PO」というのは、「(3または2)Person Offciating」のことを省略しています。

NBAはもちろんBリーグWJBLなどのプロの試合では、3POが採用されていますよね。

また、プロでなくても全国大会やブロック大会、各都道府県大会の決勝などでは、3POが採用されることが多くなりました。

最近ではよく見かけるようになった3POですが、12、3年ほど前では高校ウインターカップの決勝戦でも2POが採用されていたりします。

実際に審判をしてみるとわかることなんですが、3人いるのと2人でするのって全然見え方が違っていて、正直ウインターカップの決勝を2POでするなんて、想像するだけでも震え上がります。笑

当時の人達はそれをやってのけていたんだからすごいなぁって思いますね。笑

この「3PO」と「2PO」に関しては、また後日詳しく書きますね!

 

審判の立場と競技規則

第4項にある通り審判は、どちらのチームに対してもあらゆる面で中立でなくてはいけません。

ここでいうあらゆる場面というのは、判定(ファウルとか)はもちろんのこと、プレイヤー、コーチとのコミュニケーションなども同じように接する必要があります。

プロの試合を見ていると「この審判、買収されてる?」と思ってしまうようなこともあるのですが、私達はこの条文に沿って中立に試合の審判に取り組んでいます。(実際はどうなのかは、私にはわかりませんが。。。笑)

 

また、第5項にもある通り、当たり前と思われるかもしれませんが、私達審判は競技規則に則ってゲームを進行します。

書かれている通り競技規則を変えることはできないですし、その権限も与えられていないので、どのような状況であっても、競技規則に忠実でなくてはいけません。

ですので、審判をする上では競技規則を頭の中に叩き込んで、それを実践するのが本当に重要なります。

私自身がそうでしたが、審判をしていないプレイヤーのほとんどが競技規則を読み込んだりはしていないと思います。

実はプレイヤーをしているだけでは知り得ないルールって結構あるんですよ。笑

私も審判を初めて競技規則を読むようになって知ったルールがたくさんあって驚いたのを覚えています。笑

そんなルールのこともまた今度書いていきます!

終わりに

「バスケットボールの審判」ということで、書いてみましたがテーマがあまりにもざっくり過ぎました。笑

審判は、競技規則のもとで競技規則に沿って取り組んでいます。

難しいルールもたくさんある中で、それらのルールも忘れることなく確実に試合を遂行することが求められ、責任を大きく伴う立場であるため、プレッシャーを常に感じます。

それでも審判をすることの楽しさや、面白さなど、いいことがたくさんあるので私は続けています。

そんな私が感じているいいことを皆さんにも伝えていければと思います!

 

 

「バスケットボールB級審判員けい」の自己紹介です。

はじめまして!

私は日本バスケットボール協会公認B級審判をしています「けい」といいます。

主に関西で活動しており、大学生、高校生、中学生、ミニ、社会人まですべてのカテゴリーの審判をしています。

私のブログでは、バスケットボールの審判に関することを主に書いていこうと思っていて、自分が審判をしていて感じたことや、BリーグWJBLなどのプロの試合の審判を見ていて感じたことを書いていきたいと思っています。

ややこしいルールの解説や、難しい判定の解説など、審判じゃない人でも、わかりやすく書いていきたいです!

他にも、審判をする上でのお役立ち情報などもお伝えしていきますので、ぜひ読んでいってください!

 

なぜ審判を始めたのか

私は小学4年生から高校3年生まで、8年間バスケのプレイヤーをしてきました。

上手なプレイヤーではなかったので、試合に出る機会は少なかったのですが、それでもバスケが大好きで、高校の最後まで自分なりに楽しんでバスケに取り組みました。

そんな中で高校生の時、自分がでていない練習試合でベース(エンド)ラインに笛を咥えて立ち、審判(っぽいこと?笑)をする機会が多かったのです。

高校生や大学生でバスケをしていた人ならわかると思いますが、監督からやれと言われてする審判ってすごいめんどくさいんですよね。。。笑

私もそうでした。。。笑

今になって思えば、ルールブックなんてもちろん読んだことないですし、なにがどうなればファウルなんてことは、これっぽっちも理解できてなかったなと思います。笑

なので、審判をしていると言ってもボールが出たときに笛を鳴らして、どっちのボールかを判定するくらいのことしかできてませんでした。

 

そんなこともあり審判に対して興味もなく、めんどくさいとまで思っていたのですが、ある大会の決勝戦でTO(テーブルオフィシャル)をしていた時に、運命的な(?)出会いをします。

その試合を担当する審判員2人のワッペンに「A」の文字がついていて、今まで審判員のワッペンに注目することなんてなかったので、その時は「こんなんついてたっけ?」ぐらいにしか思っていませんでした。

その2人の審判員は試合開始前にTOの前に立つと高校生の私たちに対して、すごく丁寧に、そして安心感のある喋り方で、ルールや合図の確認を始め、一通り話し終えた最後「自分たちとTOはチームであること、助け合って一緒にいいゲームにしよう」と話してくれ、「A」の意味をまだわかっていない自分でも「この人たちはすごい人達なんだ」と感じたのを今でも覚えています。

いざ試合が始まると、両者譲らぬ大接戦。最後の最後までシーソーゲームで、決勝戦なだけあって観客も多く、ショット一つ入るたびに大歓声がおこって会場が揺れているように感じるほどでした。

そんなビッグゲームの中でも、2人の審判は凛としてコートを走り粛々と判定するのを見て、今までなんの興味もなかった審判がとてもかっこいいと思いました。

ゲームが終わるとまたTOの前にきて「ナイスゲームだった、助かったよ」と言ってくれたときには完全に惚れていました。笑

それから練習試合があった時には自分から審判を申し出たり、公式戦では審判を追うようになっていき、徐々に審判が楽しくなっていきました。

バスケ部を引退する時に、クラスの担任でもあった監督から「高校を卒業したら、審判を本格的にやってみろ」と審判のウェアをプレゼントしてもらい後押ししてもらって審判を始めることになるわけです。

 

長くなってしまいましたが要するにかっこいい審判に惚れてしまったというわけですね。笑

今では、自分がそんなふうに思ってもらえるような審判を目指して頑張っています!

 

終わりに

ここまで読んでいただいた所で、もうお気づきでしょうけど文章力には全くの自信がございません!!!笑

このブログを書いていくうちに、文章力をつけていきたいと思ってます。。笑

読みにくい文章で恥ずかしいばかりですが、定期的に更新していきますので、これからも読んでいただけると嬉しいです!

今回は私の自己紹介でしたが、これからはレフェリーについて、深く掘り下げて行く内容を更新する予定です!

ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました!

頑張っていきますので、よろしくおねがいします!